品質が悪いとクレーム

小さな制作会社を運営している社長さんと話をしていると、

クラウドソーシングで制作を依頼したら、とんでもないデザインが出て来た!
フリーランスに依頼するとレベルが低くて嫌になっちゃう!

そんな愚痴を聞くことがあります。

とにかく、安いけど品質が悪かった、ということを口にする人が多いのです。

そういう方に限って2万~3万円など、制作費用にしては激安の部類に入る金額で発注しています。

中にはコンペ形式をとって、デザインを募集だけしておいて、不成立としてお金も払わない人もいます。

たしかにお金を払っている以上、デザイナーと名乗っている以上はちゃんとしたデザインを出してよ、という気持ちは分かります。

でも、ちょっと予算に対して過度な期待をし過ぎなのでは?と思ってしまう面もあります。

安かろう悪かろう」という言葉を制作で使いたくないですが、予算と品質の関係について、ちょっと考えてみたいと思います。




クラウドソーシングで仕事を請ける人(受注)の利用背景。

まず、クラウドソーシングサービスを利用して仕事を探しているは、どのような理由で利用しているのか考えてみます。

ネット経由で日本全国の仕事を請けることが出来るので、様々な活用背景があります。

  • 地方でデザインをやっているけど、関東(東京)の仕事も取りたい。
  • フリーランスで若くして独立したけど、営業が苦手で仕事が取れない。
  • 人間関係が苦手なので、ネット経由でやり取りできるクラウドソーシングを使って仕事をしている。
  • 出産を機に制作会社を辞めたけど、リモートワークでデザインスキルを使って仕事をしたい。
  • 会社員勤めをしながら副業をしている。

もっともっとあると思いますが、見聞きした話だとそんな人たちが活用しています。

何度も言いますが、誰にでもネット経由で仕事のチャンスがあるのは素晴らしいことです。

総じていうと、会社に属さずに、または会社以外で利用している方が多い傾向にあります。

クラウドソーシングを使って仕事を依頼する人(発注)の利用背景。

では、クラウドソーシングサービスを活用して、発注している方の利用背景はどうでしょうか?

  • 起業したてでお金がないので、安くWebサイトやロゴを作りたい。
  • 制作やライティングなどを外注して、制作業務を効率よく回したい。
  • 自社で請けた受注案件の予算が厳しいので、安く制作を外注したい。

受注している制作者の方々には失礼かと思いますが、ぶっちゃけていうと「安く制作を外注したい」という方がクラウドソーシングサービスを利用します。

もちろん、受注している方も分かっていて利用していますよね。

安い制作費で発注すると品質がよくない理由。

冒頭で挙げた、「制作の品質が悪い」と文句を言っている方々はたいてい低予算で仕事を発注しようとしています。

これは、クラウドソーシング全体的に、と言えるかもしれません。

たまに激安案件の募集がネット上で炎上していたりしますが、実際にそういう激安案件を請けている方々がたくさんいるので、サービスは成り立っています。

では、クラウドソーシングで安値の案件を設定した際に、なぜその案件を受注できるのか・するのか?について考えてみます。

  • 制作費を安くしないと受注出来ないから。(受けるしかない)
  • さらに安い外注を使って対応している。(海外に発注している)
  • 作業を効率化して、案件数を稼ぐような運営をしている。
  • 初期制作は安く、サーバ運営などのランニング契約をさせることを目的としている。

安い案件は普通は受けたくありません。

受けているフリーランスや制作会社の方はそれなりに理由や対策があってのことなのです。

安い仕事は品質より効率を考えないとビジネスにならない。

言葉を選ばずに言うと、「安い仕事しか取れない」「安い仕事でも請けられるような流れ作業」のどちらかなのです。

それが良い悪いではなく、そうしないとビジネスとして回らないからです。

制作は「お金=時間」なのです。

制作ビジネスは芸術活動ではありません。

仕事を請けて納品する、ここにクリエイティブなこだわりなどのプラスアルファがあるかないか、です。

「費用に関係なく、請けた仕事は完璧にこなすのがプロ」と思っている方が多いです。

もちろんその通りですが、こなすレベルは人によって異なります。

これも発注者と受注者の品質レベルの相違ポイントかもしれませんね。



制作会社とフリーランスの品質の違い。

クラウドソーシングを利用していたけど、品質に納得できなくて、制作会社に依頼するようにした、
という方も増えています。

フリーランスでも腕の良い方はたくさんいますが、制作会社との違いはチェックなど体制が大きいでしょう。

デザインを例にすると、制作会社ではデザインをチェックするディレクターがいて、チェックや修正という段階を踏んでデザインが提出されます。

それが、個人の場合は自分のチェックのみです。

デザイナーといってもピンキリで、ちゃんと考えてデザインできる人って、実はかなり少ないんです。

多くの制作会社で勤務しているデザイナーも、最初に一案はダメダメで、周りの方に修正指示を出してもらって、やっと提出できるレベルのデザインになることが日常茶飯事です。

本当にこういうデザイナーが大半です。

制作会社はきちんとチェックフローがあるので、品質が保持されやすいのです。

ですので、品質を重視するなら制作会社を探すのが安心といえば安心です。

予算次第ですが。

安い制作費では良質な成果物は期待できないのか?

正直、期待しない方がよいと思います。

成果物には自分で手を加える、調整するくらいの気持ちでいた方が良いでしょう。

制作を外注している場合なんかは、ベースを作ってもらえるだけでも、効率化できると考えないと、ストレスになります。

いや、もちろん中には金の卵のような制作者もいるかと思います。

この値段でこんなデザイン作ってくれるんだ!という方だっています。

そういう方に当たる可能性は結構低いと思います。

制作を外注するような方だと、デザインなどの目が肥えていますので、余計に自分に納得できる制作者を探すのには苦労するのではないでしょうか。

また、安い予算で仕事を依頼する人に限って、要望は大きくなりがちです。

少ないお金しか持っていない人は、その中で最大限に良いもの、サービスを受けようと躍起になります。

だって、安いから品質が悪いのはしょうがないよね、と満足できる人なんていないですよね。

それなら元からお金払って依頼していませんし。

修正を依頼すれば何とかなるものなのか?

変な成果物が出て来ても、納得いくまで修正をしてもらえば良い、と考える方もいます。

たしかに人は使いようで、うまく的確に指示ができて、制作者を乗せられればそれも可能です。

しかし、「お金を払ったんでよろしく!」みたいな感覚だと難しいでしょう。

難しいどころか、安い案件は制作者にとっても諦めやすいです。

なんだか面倒臭いから数万円くらいなら別に良いか、と思われて、ある日突然連絡が取れなくなったりもします。

よく頼んでいたフリーランスと連絡が取れなくなった、という話を聞きます。

ウソのようで本当によくある話です。

クラウドソーシングはネット経由でやり取りしている分、音信不通になるのもカジュアルに出来るのです。
(ネット界隈では、無責任に逃げることを煽る人もいるので、割と逃げ出す人も多いのです)

受託制作を外注で依頼していた場合、結局発注している方が損をします。




ババを引いてしまうのも自分の実力。

言葉悪いですが、自分と合わない人とマッチングしてしまったのも自分の責任です。

投資は自己責任」と言いますが、まさにクラウドソーシングなどで外注を使うのも同じです。

自分の予算の中で、良いと思った方を選んだわけですから、文句を言いたくなる気持ちは分かりますが、
それは自己責任です。

見る目がなかった、と思うしかありません。

品質を担保したければ、それなりに予算を組んで信頼のおける制作会社を探すか、場数を踏んで良い制作者を探すしかありません。

これは社員を採用する際にも同じことではあります。

低予算で都合の良い制作者が見つかることはまずないでしょう。

品質の悪い外注に依頼している時点で、同じ穴のムジナ。

採用もそうですが、良い会社でないと優秀な人材はきません。

よく、小さな中小企業の社長さんに限って、「なかなか良い人材がこない」なんて愚痴をこぼしますが、優秀な人が入社したいと思う会社ではないというだけで、それが社長さんの実力なのです。

そこをいまいち分かっていない経営者の方も多いように感じます。

クラウドソーシングを利用して外注を使っている方の中には、会社の経営をしている方もいます。

低予算の外注しか出せないのは、低予算の仕事しか取って来れないから。

結局、同じ穴のムジナなのです。

ビジネスツールとして、クラウドソーシングを利用するのであれば、今回書いたようなことを念頭において、
社員を雇った方が良いのか?制作会社に依頼すべきか?などの選択肢も考慮に入れつつ、有効活用すべきかと思います。

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